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今季ラストラン in夏油 2018.5.8 さよなら❗



2018.5.8
夏油最終営業を迎えました。



光陰矢のごとし。
11月下旬から始まった今シーズンですが、終わってみれば早いものです。



振り返ると今季も様々なことがありました。



いろいろなスキー場や雪山を訪れたり、そこでの出逢いや発見があったり。



もちろん、この夏油でのローカルやビジターとのセッションで刺激を受けたり。



新しい斜面との発見で興奮したり。



楽しいことも、悲しいことも、驚いたことも、幸せを感じたことも。



今季は、一人の時間も仲間との時間もそれぞれ素敵な時間を過ごしました。



老若男女、自分以外の総てのスキーヤー、スノーボーダー、テレマーカーが師匠。



初心者でも上級者でも雪山を心から楽しんでいる人が1番なんだと思います。



だから、自分もスキーを楽しむことを追求していきたいと思います。



スキーを続けていると、自尊心から人に対する嫉妬心が芽生えてきます。



「自分は上手いんだ。偉いんだ。」
そんな気持ちが邪魔をして、本来趣味の醍醐味である人とのふれあいの機会を失ってしまいます。



そんな自尊心はバンバン外して、みんなと仲良くスキーライフをさらに良きものにしていきたい。そう思います。



それぞれのスタイルや楽しみ方を理解し認め合うことで、自分のスタイルも変化し、スキーライフがさらに広がっていくと思います。



そんなふれあいの場となるのがスキー場や雪山なのかなと。



みなさんでスキー場をもっともっと楽しい場にしていきたいですね。



次世代の若者やこれからスキー・スノーボードをはじめる子供たちが、楽しいからまた行きたいと思えるような場に。



それには技術が上手いことではなく、初心者から上級者までみんなが楽しそうにスキー場を滑っている姿を見せることが子供たちや次世代が雪山に集まってくるきっかけになると思います。



昨今は雪山離れが加速していますが、いつの日かスキー場で楽しそうに滑るスキーヤー、スノーボーダーでいっぱいになることを期待しています。



私自身もいつまで滑ることが出来るかわかりませんが、気持ちとカラダが続く限りゲレンデに立ちたいと思います。



それと先輩たちが滑り続ける限り、負けていられないなと気持ちもあります。



特に、ここ夏油高原スキー場には鉄人や変人が多く集うので(笑)



そんな夏油でのラストラン。
最終ゴンドラになんとか乗車させてもらい、最後は誰もいないAー4コースのコブラインを滑走。
そして、フィニッシュ。



最終日滑るのは何年ぶりだったのか思い出せませんが、シーズン最後を締め括る1本としてとても印象に残りました。



まだまだ滑りたい気持ちはありますが、今季のスキーライフ終了します。



今季は滑走日数こそ少なかったものの、各地のスキー場やBCの山々を巡る機会に恵まれ、そこで出逢ったロケーションや斜面、そして様々な人達とのセッションで刺激を受け、楽しいシーズンとなりました。



「我、スキーライフに一片の悔い無し!」
とまでは言い切れませんが、私にとって良きシーズンでした。これもホームゲレンデとして夏油高原スキー場があるからなのかもしれませんね。



夏油ローカル、ビジター、パトロールやスタッフのみなさん、半年のシーズンお疲れ様でした。
来季も笑顔でお逢いしましょう。



最後に、今季出逢った総てのみなさんに感謝します。本当にありがとうございました。



私の好きなDef Techの曲をどうぞ。

My Way / Def Tech
https://youtu.be/b3DM9GmUtQo

The Best Time / Def Tech
https://youtu.be/9CxgY4bX720

B-3 / Def Tech
https://youtu.be/2SdExhBWyPA

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ラストBC・栗駒山須川

4月最終日。この日はバックカントリー・ラストアタックと決めていた。行き先は栗駒山須川。



勤務明けで栗駒を目指す。



花が散る並木道を通過。



初めて奥州湖湖畔を通る。



以前、イヌワシらしき鳥を見かけたポイント。旧祭畤大橋。



ゲートを通過し山中へ。



駐車場到着し、急いで準備に取りかかる。



12時半、ハイク開始。リミットは15時駐車場着。



先行者の足跡をトレースする。



今回は時間もないため、滑走開始時間を14時半と決め、それまで行けるところまでハイクする。



今シーズン最後のバックカントリーと位置付けているため、単独アタックとした。



理由は、ラストの雪山で一人の時間をゆっくり過ごしたいから。



今季もいろいろなスキー場や雪山を滑り、様々な人達と出逢い、スキーは素晴らしいなと感じることが出来た。



名残惜しいが雪山のシーズンが終わろうとしている時、最後は一人雪山の時間を味わいたいと思った。



道はどこまでも続く。
あのときのイヌワシなのか、鳥が優雅に空を飛んでいる。



栗駒山頂付近は地肌が出ている。



いろいろ考えたいこともあったが、いざ雪山に入ると無心でハイクを続けた。



間もなくピークに到着。この頃から薄い雲が晴れはじめる。



途中、昭和湖が見える。



ピーク到着。今回は昭和湖西側の尾根。



次回アタックするときのためのリサーチも兼ねていたため、須川全体を見渡せるこの地を選んだ。



いつかは彼処へ。



火口と思われる。噴火の際はここか、栗駒山北側の窪地を中心に警戒エリアが決まるのだと推測する。



荷物を降ろし、周辺を散策する。
すると、昭和湖の南側にもう1つ小さな火口らしき場所がある。



ラストライドはこの斜面に決定する。距離は短かいと思われるが、先が見えない斜度が滑走意欲を刺激する。



準備を済ませ、いざ滑走。今季ラストであり初見の斜面。滑走前、緊張する。



ドロップ。ノールを越えると斜面の全体が見渡せる。



クラックやストラクチャーは回避可能である。



一気にボトムへ。そして、フィニッシュ。



一人誰もいない場所。照りつける太陽が眩しかった。



周りを見渡すと、その地形から噴火口なのだ理解する。



栗駒は火山なので即座にその地を後にする。



トラバースしていると、とある集団に遭遇する。



スノーボードのプロの方とアテンドされている人達であった。



「夏油ローカル」を名乗ると、Captain-A、T君、Manaの名前が次々出てくる。夏油はレベルが高いスキーヤー、スノーボーダーが多いと絶賛していた。
その集団と共に下山する。



途中、栗駒御沢5番を滑ってきたテレマークの方々と出逢う。




さらに下山中のハイカーと出逢い、須川の素晴らしさを教えられる。



無事下山。すると駐車場で見たことある男性が近付いてくる。裏夏油チバさんであった。前日から須川入りし、滑ってみたいと思ったあの斜面を滑走してきたとのこと。



斜面についていろいろ聞きいていたが、ゲート閉鎖時間が迫ってきたのでメンバーの方々とクルマで新湯ゲートを目指す。



チバさんらと祭畤で別れ、奥州湖で夕陽を見ながら一息つく。



今シーズンほとんど会わなかったのに、今季最後のバックカントリーでこの男と会うとは…。



最後に、八甲田、栗駒、月山・湯殿山で共に登ったみなさん、そして、出逢ったみなさん、本当にありがとうございました。



またいつの日か笑顔でお逢いしましょう。
合言葉は「ヤッホー!」で。
ではまた。

月山③ 湯殿山東斜面ラストアタック❗



今季3度目の湯殿山を目指す。



今回は夏油ローカルスキーヤーTAGU君から栗駒あたりのアテンドを依頼され、コンディションを判断し湯殿山を選択する。
TAGU君にとっては初月山・湯殿山。TAGU君の同級生SURUGA君も含め3名でのアタック。



天候は快晴。気温は低めだが、風が若干強めに吹いている状況。



夕方から用事があるため、復旧したばかりの月山リフトとTバーリフト二基を乗り継いで姥ヶ岳山頂を目指す。



初月山のTAGU君は絶景に感動している。



ここが故障していた支柱。



リフト山頂に到着。



久々に月山の看板の前で撮影できた。



その後はTバーリフト。



あっという間に姥ヶ岳山頂到着。



帰宅時間が決まってるためハイクに費やす時間は無かった。
しかし、TAGU&SURUGAに月山と金姥直下のビッグボウルだけは見せたかったので姥ヶ岳まで連れていった。



滑走準備を済ませる。



木道を通り…



姥ヶ岳北斜面を目指す。



斜面に到着し、滑走準備。



湯殿山に向かって滑走する。



雪質はクラストだったもののスキーであれば充分楽しめコンディション。



広大な斜面にスキーヤー3人が各々ターンを刻む。



当初、湯殿山北側の稜線をトラバースする予定だったが、クラックが入りルートが破綻しているため、石跳沢を滑走し湯殿山南側ルートに変更する。



斜度がないため3人で滑走。



しかし…。



広大な斜面で他に人がいないことで、かえって周りへの配慮や注意がなくなってしまった。
次回からはしっかりとメンバーの動向を注視し、しっかり指示し、リスク管理をしたいと思う。(※CAPTAIN-Aが単独行動する理由を少し理解できた気がする。)



とりあえず、無事ボトムに到着し休憩を済ませる。
ここで以前実際に私が経験した沢転落した人への単独救助の方法を教える。いろいろな方法があると思うが、今回はプーリーを使ったつるべ式。
単独の場合は、マンパワーに限りがあるので道具を活用し救助する必要があると思う。(足場が雪、斜面のためなかなか大変です。スノーボードの場合は板を外す必要があり、坪足となるとロープや器具の設定もままなりません。一度、実地訓練することを奨めます。)



レクチャーを終え、ハイクに取りかかる。



二人とも若いので、あっという間に稜線まで辿り着く。



初見のTAGU君はこの絶景に興奮を隠せないようだった。
今回は怪我をしているため連れてこれなかった奥さんに「いつか見せてあげたい。」と話しており、彼の優しさを垣間見れた。



前回、確認できたニセピーク付近のクラックがさらに広がっている。



クラックの深さは約2~3メートル。



ルート破綻すれば、湯殿山山頂へのアクセスはかなり困難なものとなるだろう。



この日が私にとっての湯殿山ラストチャンスである。



無事、山頂到着。



早速、滑走準備に取りかかる。



二人とも手際よく準備していた。



流石、諸先輩たちといろいろな山々をアタックしてきた二人の経験値が伺える。



準備を終え、滑走斜面についてSURUGA君がTAGU君にレクチャーする。私がそれに補足する。



そして、TAGU君から滑走。
ウズウズして興奮している。



そして、ドロップ。



フリースキーヤーらしい下半身をしっかり曲げたスタイルでぐんぐん加速し、足元でスピードコントールしながらボトムへと消えていく。



2番手はSURUGA君。



ドロップ。



彼は、前回とは違うライン取りでライディング。前回よりもいい滑りを見せていた。



そして、私がドロップポイントに立つ。
アテンドしてきた後輩二人が見ているのでいつもより緊張する。



ドロップ。



斜面に深く刻まれた二人のラインが現れる。



ラインが被らないようにオープンまで直進する。



あとはスピードに負けないようにターンを続ける。



あっという間にボトム到着。
TAGU&SURUGAが発狂しながら待っていた。



今年最後の湯殿山滑走を終えた。
空に浮かぶ太陽が眩しかった。この斜面は何度でも滑走したいと思えるほど、最高である。



今回も湯殿山サンセット滑走に向かっている蔵王sangoro・KIKURINに連絡を取ってみると、間もなくネイチャーセンター到着とのことだったので急いで向かう。



TAGU&SURUGAは兄弟のように仲良く会話しながらトラバース。



2箇所、スケーティングするのみでネイチャー到着。



笑顔のTAGU君。



笑顔のSURUGA君。



すると、アルファードから二人の男性が降りてきた。



KIKURIN。



WJ。



さらにMiChanが降りてきた。



さらに車内には…



魔神Booちゃん、TOMOちゃんがいた。



TAGU&SURUGAは、KIKURINチームに挨拶し湯殿山の話題で盛り上がっている。



スキー道具を地面に降ろす。



ネイチャーから駐車場までKIKURIN Carに同乗させてもらう。
KIKURINチームがこれから向かう湯殿山サンセットライドは格別なのだろうと思いは馳せるが、来年の楽しみに取っておいた。
KIKURINをはじめ、WJ、MiChan、魔神Booちゃん、TOMOちゃん、ありがとう。(※WJ、ごめん。写っていなかった…。)



ネイチャーに戻り、TAGU&SURUGAと合流。皆、笑顔で帰路に就くのであった。



今回のトリップで感じたことは、後輩とのセッションからいろんな事を学び、自分に取り入れ、共に切磋琢磨していきたいということ。



後輩スキーヤーに技術を伝えることは私には出来ないが、雪山とスキーを楽しむ姿はいつまでも彼等に見せていきたいと思った。

月山② 湯殿山東斜面・再会



湯殿山を再びアタックへ向かう。



今回は夏油ローカルスキーヤー・SURUGA君からの要望を受け、栗駒か湯殿山か悩んだが検討した結果、湯殿山に決定。



今回は蔵王sangoro・KIKURINチームと合流する。前日、KIKURIN、MiChanは湯殿山をアタックおり、その情報を基に行き先を決める。



道の駅にしかわで待ち合わせ。
到着してみると、KIKURIN、MiChanの他に初顔合わせとなるチーム仲間のTAKAHIRO君、魔神Booちゃんも合流し、総勢6名のパーティーとなる。



ネイチャーセンターに一台停車し、駐車場へ。



駐車場到着し、準備に取りかかる。
この日の天候は快晴。C判定にもかかわらず微風。
山のコンディションは実際現地に赴いてみないとわからないものである。



MiChanの知り合いのBIG TIMEのツアーもあり、月山をハイクする群れが出来ている。



KIKURIN、MiChanの前日の疲れを考慮し、今回は最短ルートの姥ヶ岳5番を石跳沢まで下ろし、湯殿山南側をハイクする行程とする。



KIKURIN、TAKAHIRO君は先行し、MiChan、魔神Booちゃんの女性陣がその後に付き、私とSURUGA君が殿となる布陣。



途中、スキー達者なご夫婦と出逢う。
旦那さんが履いていた最新のG3の板が印象的。非常に軽く張りがしっかりしていた。



早々に5番ピークに到着し、KIKURINがリードとなら滑走する。



5番はクラックも無く、快適な滑走だった。



ボトムで休憩。
その時間を使い、PIEPS・アイプローブの展示、スタティックロープ(ザイル)の基本結索(フィギュアエイトオンアバイト、変形もやい)の講習を皆で行う。
事故発生時の二次災害防止のために確実な結索を。



(※スタティックロープは、普通のナイロンロープのように表面の凹凸が無く、ノット部が滑りやすい性質です。荷重がかかった場合、通常の結索方法では解けてしまう恐れがあるので、緊急な状況でのスタティックロープの結索には注意が必要です。
なお、フィギュアエイトオンアバイトのノットの破断強度は約90%。
もやい結びは広く知られていますが破断強度が約60%しかなく、さらに荷重がかかっても解きやすい結索方法なのでスタティックロープの場合は非常に解けやすいです。そこで人を確保する場合はスタティックロープの端末を解けにくく処理する必要があります。)



楽しいモグモグタイムを終え、ハイクに取りかかる。



シール、スノーシュー、それぞれ登りやすいルートで稜線を目指す。



この青空に心も躍る。
初湯殿山のSURUGA君はこの絶景に感動していた。今回の行き先を月山したのは彼の喜ぶ姿が見たかったからである。



青空のブルーと雪山のホワイトが絶景を鮮やかに際立たせ、私たちに感動を与えてくれる。



テレマークの一行も山頂を目指す。



その中に前回お逢いした宮城のテレマーカーの方もいて、その再会を喜んだ。



そして、無事、湯殿山山頂到着。



前日夕方にサンセット湯殿山をアタックしていたKIKURIN、MiChan、本当にお疲れ様。車中泊し、2日連チャンは本当にスゴい。



先程のテレマーカー一行も無事到着。



ある者は食事、ある者は斜面のコンディションの確認と滑走ルートの考察をする。
各々がゆっくりと滑走準備に取りかかる。



全員の準備が整い、記念撮影。



ドロップポイントへ移動する。



第1滑走者に夏油ローカルSURUGA君を指名する。



かなり緊張と興奮が混ざりあっていたようだが、実にいい滑りを皆に見せていた。
しっかりとリード滑走の使命を果たす。



次にKIKURINチームのメンバーを滑走させ、最後に私が滑走するつもりだったが、SURUGA君の滑りを見て2番滑走に名乗り出てしまう。



今季2度目であったが、やはりピークに立つと緊張する。今回は見せる滑りを心に決め、スピード重視で滑走する。そして、ドロップ。



ドロップし、クラウチングをとり滑走序盤にスピードアップさせる。



以前、裏夏油ツアーでクラウチングを組んだ以来であったが、この斜面でクラウチングを組むのは度胸が要る。



あとは広大な斜面を心の赴くままに滑る。



どんなターンをしたか覚えていないが、圧倒的なスピードだけは覚えている。



クラック帯。複数のクラックが点在している。



最後のボトム部は流石にブレーキスノーだったが前回ほどではない。



そして、フィニッシュ!
自己最速の1分11分。



先行していたSURUGA君とこの興奮を分かち合う。



その後は、TAKAHIRO君。



魔神Booちゃん。



MiChan。



そして、オオトリはこの人。



今回のツアーリーダー。



KIKURINが熟練した素晴らしい滑りで締め括る。



無事全員が滑走を終え、ボトムに私たちの歓喜の声がこだまする。



皆がそれぞれの滑りを讃え合い、自分の滑りに満足する。



中には。



悔やむものも居たが、その転倒もこの斜面をアグレッシブに攻めた結果である。



それも良き想い出。
この斜面はいつも待っていてくれる。リベンジに期待する。



記念撮影。



見上げると青空が広がっていた。



ネイチャーセンターへと向かう。



スノーボードも板を脱ぐことなく無事到着する。



気持ちが高揚しており、板を外した後もその足取りは軽かった。
湯殿山・三郎さんツアーも来ていた。久々に三郎さんにお逢いしたが、相変わらず顔は黒く、笑顔が眩しかった。いつかまた一緒に滑りたいと思う。



全行程終了!



今回のツアーを共にした板たち。
最高な想い出にするためには思い入れのあるギアも大切。



月山を下山し、KIKURINオススメの西川の蕎麦を食す。
老舗の蕎麦は旨かった。
滑走後のフォローをしっかり押さえているのは、さすがローカルである。



最高な湯殿山だった。

月山① 湯殿山東斜面ファーストアタック❗



今シーズンの締め括りに湯殿山を目指す。



今季、月山スキー場はリフトが故障し修理中のため、営業開始しているがリフトは使えない状況であった。



復旧の目処は4月下旬。観光協会に問い合わせてみると道路の除雪は終わっており、予定通りスキー場開きは行うとのこと。



神事は執り行うがスキー場はリフト無しでの営業となる。
重機に気をつけ、ハイクして滑走して良いと回答を得る。



そこで今回は湯殿山単独アタックを決行した。



月山スキー場の天候は快晴。前日の新雪が若干積もっている。
ブレーキ雪の可能性は否めなかったが景色は真冬を思わせるような白一色である。



リフトが動いていない影響か、スキーヤー、スノーボーダーは少ない。



それでも出逢いは必ずあるもの。
関東から2日間で月山に来ていた3名のスノーボーダーと出逢う。
初日ということで軽くハイクしてゲレンデを滑走するとのこと。



みな、有資格者でインストラクター。仲間の合格祝いで月山トリップとは喜ばしい。自分もクラウン合格して、スノーボードを解禁したことを思い出した。



次に出逢ったのは5名のテレマーカー。年金で楽しんでいると話していたが、定年を過ぎて雪山を楽しめる身体であることが素晴らしい。
自分はその歳で雪山を滑っていられるか正直自信がない。



中でもリーダー格の男性はアグレッシブであった。後日、この湯殿山で再会することになるのだが。



今回は姥ヶ岳4番をチョイス。



以前、エボシ加藤氏、蔵王sangoro920氏ら総勢30名のメンバーで湯殿山をアタックしたときと同じ ルートを辿る。



遠い記憶を基に4番ピークに辿り着く。



ピークからは正面に湯殿山が鎮座している。あの斜面を滑るためにこの月山までやってきた。
それにしてもいい斜面だ…。



まずは姥ヶ岳西斜面4番。
私にはまだ狭く感じるが、それでもビッグバーン。軽快に滑走。
下見が出来ないため、地形を目視で確認しながらターンを刻む。
途中、クラックがあり、斜面の斜度が無くなるとともにブレーキスノー。



4番の滑走を無事終えた。振り返ってみると、この斜面の面白い地形がまた滑る意欲を掻き立てる。



石跳沢を越え、湯殿山を目指す。



シールを再び貼り、ハイク開始。



南側の稜線ひとつ手前を直登する。



姥ヶ岳1~6番までの斜面が並んでいる。個人的には2番、3番を滑走してみたい。現在のところ、3番と4番の中腹にクラックが入っているのみである。



石跳沢も万全な状態。姥ヶ岳から湯殿山は問題なくツアー可能。



斜面の直登は慣れれば、左右に振らないほうが板がズレにくく、最短距離となるのでおすすめである。
クランポンがあれば装着すると更に良いと思う。



稜線に合流する前に木陰で小休止。
乾いた喉を潤す。



稜線に出る。



湯殿山東斜面がその姿を現す。
稜線から望む斜面は、斜度が際立ち、その圧巻の迫力に武者震いが全身を覆う。



そこへ現れた若きフリースキーヤー二人組。
はじめは山形の丹野ミッキーに間違えてしまい声をかけてしまう。ミッキーに間違えてしまったのは、その容姿が似ている米沢のヒロシ君。ヒロシ君はクラウン所持者であり、現在はエボシ蔵王をフリーに滑っているスキーヤー。宮城蔵王の半田譲さんツアーのテールガイドも務める強者である。
もう一人は東根のコウキ君。夏油ローカルのOZ君と同じレーサーあがりのフリースキーヤーである。バックカントリーははじめてでヒロシ君に同行してきたとのこと。初めての斜面が湯殿山であることは、バックカントリーを知る上で最高だと思う。



その二人と稜線を話ながら進む。彼らは山頂手前のピークからドロップするとのことで、ここで別れ私は湯殿山山頂を目指す。



無事、山頂到着。
やや雲に覆われ太陽は隠れているが、視界は良好。昨年のような全面ブレーキ雪という最悪な状況は回避出来ると思われる。今、考えるとWJ君は運が悪いのか…。



それにしても、フラットで白い斜面は美しい。同時に絶対に転倒出来ない緊張もある。単独アタックは全てが自己完結。



「ノリノリ。」
普段の私もそうであるが、自分以外の人が一緒にアタックするので心強く、出来てしまうのではないかと勘違いしてしまう。注意も疎かになり、普段以上のオーバースピードになることも度々ある。
しかし、単独アタックは気持ちに勢いづく複数でのアタックとは全く異なるのである。



今回は単独であるが、単独、複数それぞれのメリットとリスクがあることを再認識することができた。



斜面の状況を確認しながら滑走準備にとりかかる。



ドロップポイントに立つ。
眼下には広大なバーンが広がる。
滑る前に一息つく。
その後、太陽と山々への挨拶…。



私は滑るルートを決めないで滑走している。バックカントリーでは瞬時の判断が要求されるため、情報として地形やストラクチャーを頭に入れるが、あとは五感を信じて滑っている。自分を解き放ち、本能の赴くままに。



ドロップイン。
真っ白な広大な斜面が両目に飛び込んでくる。私がどれだけ大きなターンをしてもこの斜面は受け止めてくれる。



スピードが出て、まるで低空飛行しているみたいである。



中腹からは巨大な沢地形に変化。小クラックも複数あった。そこを通過し、一気にボトムまで滑走。



無事、滑走終了。
先に滑り終えていたヒロシ君、コウキ君が待っていて、共に悦びを分かち合う。



斜面の残り4分の1はブレーキスノーだったが、この時期には珍しい白銀の世界と斜度から生まれるスピードを堪能することができた。




やはり、湯殿山のこのロケーションと滑走感は圧巻である。



帰路に就く。
石跳沢から駐車場まで登り返す行程であったが、ヒロシ君、コウキ君の御厚意によりネイチャーから山頂まで同乗させてもらうことにした。



スキーライフについて語りながらネイチャーを目指す。



熊出没ポイント。



崩落ポイント。



無事、ネイチャー到着。



スキーを担いで、ヒロシ君のクルマまで移動。



道具を載せる。



そして、3人で駐車場まで移動。
ヒロシ君、コウキ君ありがとう。



駐車場に到着し、二人に御礼と夏油の営業を済ませ帰路に就く。
純白の湯殿山の斜面に自分のターンが刻まれていた。



広大な自然の中で一人で登り、滑る楽しさとリスクの再認識、そして、人との出逢いの大切さを学んだ湯殿山であった。

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